アトピー

ステロイドエントリー一覧

ステロイドとは
ステロイドというと、筋肉増強剤のイメージが非常に強い為、筋肉を活性化させる為の薬、という捉え方をしている方が結構多いようです。しかし、実際には筋肉増強剤はステロイドの一種に過ぎません。ステロイドというのは、化学物質の一種であり、様々な効果をもたらす成分なのです。その中のアナボリック・ステロイドというのが、いわゆる筋肉増強剤に使用されています。アトピー性皮膚炎の治療に使用されるのは、そのステロイドの中の一つ、抗炎症性ステロイドです。この抗炎症性ステロイドは、副腎皮質ホルモンが含有している抗炎症作用...
ステロイドの種類
ステロイドは非常に多くの種類が存在していますが、その中の一つである抗炎症性ステロイドに関してだけでも、かなりの種類に分かれています。アトピー治療を行う上で、この多くの種類のステロイドが使用されていく事になります。それぞれに強さや個性が異なり、その為に様々な症状のアトピーの治療に対してより適切な薬を選ぶ事ができるというわけです。抗炎症性ステロイド区分としては、まずランクというものがあります。これは、効果の強さを表すものです。このランクが強いほど、より強力な効果が発揮されるのですが、同時に副作用も強...
ステロイドのメリット、デメリット
治療薬として非常に高い効果を発揮するステロイドは、細胞膜を通過して、その下にある細胞質内受容体へと結合し、調整タンパク質を合成していきます。体内における結構深い位置まで浸透し、体質の改善を図る薬という事です。よって、タンパク代謝はもちろん、糖代謝、脂質代謝といった所にまで作用を及ぼします。要するに、身体における様々な作用を与えるという事になります。アトピー治療において、この作用は良い方にも悪い方にも大きな影響を与えます。炎症の抑制に関しては、ステロイドが最も効果的といわれており、その効果はもちろ...
免疫抑制薬
ステロイド以外のアトピー治療薬として、免疫抑制薬が挙げられます。免疫抑制薬とは、体内に発生している過剰な免疫応答に対して抑制を試みる薬の事です。元々、アレルギーは体内にある「悪い物を排除する力」が過敏になりすぎた結果炎症を起こすというものであり、その力を抑え込む事でアトピーの治療を行うのが、免疫抑制薬の役割です。その効果は高く、ステロイドのランクでいう「strong」レベルとなっており、市販されている薬以上の効果をもたらす薬という認知がなされています。その一方で、「very strong」以上の...
抗ヒスタミン薬
抗アレルギー薬とも言われている抗ヒスタミン薬は、その効能によって3つの区分がなされています。最も弱いのが第二世代(II類)で、真ん中が第二世代(I類)、そして最も強いのが第一世代となっています。これらは、アトピー治療薬としてよく利用されています。ただ、第一世代の抗ヒスタミン薬は、やや特殊です。というのも、抗アセチルコリン作用があり、それによって強い眠気や口の渇き、便秘などという副作用があるからです。また、緑内障の方が使用できないという制限があります。非常に強力な効果のあるアトピー治療薬となる一方...